建築工事では、神様にご挨拶する機会が二度あります。
地鎮祭と上棟式です。
昨日、鯖江市で地鎮祭、そして越前町で建て方(上棟式)を行いました。
地鎮祭は地の神様に「ここに家を建てさせてください」とお願いする儀式です。
上棟祭は棟上げ式ともいい、竣工後の安全を祈るもので、「棟木」を取り付ける際に行われます。
最近は、地域によって上棟式を省略するところが多くなってきました。
私も、建築に携わって一度だけ本格的な上棟式に参加したことがあります。
ビックリしたのが祝詞を挙げるのは神主さんでなく棟梁でした。
現在当社でも上棟式という形は取らず、建て方(建前)の儀式のけじめとして、「朝礼・終礼」で お施主様に参加していただいて簡単な儀式をしています。
朝礼では、地鎮祭でお供えしたお酒で四方をお清めをし、
参加者全員で御神酒で乾杯をします。
このように、神様にご挨拶をしてものごとに取り組むこと、
神祭りは単なる信仰ではなく、日本人の思想や伝統と深い関わりがあるのでしょうね。
昨今、いろんなことが省略化されていますが、このような万物に神が宿ると考える素晴らしい伝統や文化はできるだけ後世に受け継いでいきたいものです。